”森の中”の生活

“鳥たちの演奏会”に参加して! /大隈 賢治

2015年5月22日  

東京から山梨県北杜市に移り住んで、
1年余りが経過しました。 

雄大な八ヶ岳を前に望み、自然の中で日々
“四無量心を行ずる神想観”を実修していますと、
自然と私たちの生命との一体感が湧いてきます。

 

数日前のことです。
早朝4時頃に
“四無量心を行ずる神想観”を実修していると、
闇の中からホトトギスの鳴き声が聞こえてきました。
私は夜明け前から啼(な)く鳥の存在に驚きましたが、
その美しい啼き声が私の魂のなかに染み入ってきました。

 

ホトトギスは『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』
などに「不如帰、杜鵑、時鳥」などと表現され、
日本人にはよく知られていますが、
私自身、その声を実際に聴いたのは最近のことでした。

それまで大都会・東京で生活してきたため、
自然と接する機会がほとんどなかった私にとって、
ここ八ヶ岳で聴くホトトギスのさえずりが
“神様の生命の響き”のように感じられるのです。

 

総裁・谷口雅宣先生は、『日々の祈り』の
「「すべては一体」と実感する祈り」の中で、

「鳥たちのさえずりは、神の無限生命の表れである。
遠く近く、長く短く、華やかに時に静かに、
多様に、絶妙な調和の中に、
鳥たちが呼び交わす数々の声は、
そのまま天上の交響曲である。
森林を風がわたる低い和音、虫の声、小川の流れ、
蛙(かえる)の合唱、キツツキの槌(つち)の音。
どれ一つとして互いに調和しない音はない。
驟雨(しゅうう)の音、雷の轟音(ごうおん)、
木の裂ける音でさえ、神の無限生命力の表現である。」
(同書70~71頁)

と教えてくださっています。

5月は、鳥たちの“賑やかな季節”です。
カッコウ、ミソサザイ、ルビタキ、
ヒヨドリ、ウグイス、メジロ・・・。
ここ北杜市でも、
毎日がまるで“鳥たちの演奏会”のようです。
私たち人間が
“神様の生命の顕れ”である自然に直接触れることで、
神様に祝福されていることを実感し、
心から幸せになれることを知りました。


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