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「活動紹介のスピーキング」(活動事例発表)
・義歯刻印ボランティアと産土神社の清掃活動~息子が後継者として育つ~
鹿児島県 大城誠次郎
私は鹿児島県下の特別養護老人ホームなどで、
年3回程度、歯科技工士会の仲間達と一緒に、
「義歯刻印ボランティア」をさせてもらっています。
刻印は、紙に名前を打ってテープでマスキング作業をしたりして、
義歯の中に埋め込みます。
義歯は利用する者にとって身体の一部であり、
より良い生活を送るために大切なものです。
もし義歯の取り違いなどが生じたりすると、
健康のためにも、衛生上も良くないばかりか、
上手く噛み砕けなくなって、食への要求が満たされなくなります。
また、介護業務に携わっている者にとっても、
作業がスムーズに進むということで大変喜んでもらっております。
鹿児島県には全国的にも珍しいと言われる
“歯の神様”を祀っている「松原神社」があります。
これは、鹿児島県教化部の産土神社にもなっており、
毎月1日に参拝しているそうです。
この「松原神社」で、1年に1回、
虫歯デーの一週間前の日曜日に、技工士会のメンバーが集まって、
早朝の1時間半程度、箒(ほうき)ではいたり、
草を取ったりと奉仕作業を行っています。
若い技工士さんに
「ここをきれいにすることは、自分の心をきれいにすることでもあるんだよ」
と教えてあげると、みんな嬉しそうな顔をします。
最近では、私がこの奉仕作業に参加できない時には、
歯科技工士になった息子が参加してくれるようになりました。
息子が後継者として育ちつつあることが、
今、私にとっての大きな喜びとなっております。
(平成27年度の「相愛会・栄える会合同全国幹部研鑽会」の活動紹介のスピーキング、2015.04.28)