自然と共生する社会を実現しよう!

何十年経ってようやく気付いた、お弁当に込められた“母の愛”/近藤慎介

2016年5月12日  

先般の熊本地震で激しい揺れに遭われ、甚大な被害を受けられました皆様に対し、心
からお見舞いを申し上げます。復旧には大変なるご苦労もあるかとは存じますが、一日
も早く通常の生活に戻れますことを衷心よりお祈り申し上げます。

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相愛会・栄える会推進課の近藤慎介です。

私の通っていた中学校と高校の昼食はお弁当でした。
当時、食べ盛りだった私のために、母が毎日、手作りで作ってくれました。

初めの頃のお弁当のメニューは、ジャガイモやニンジンの煮物、コンニャクやネギ、シイタケを炒めたもの、ワカメの酢の物など、どちらかと言えば“茶色っぽいもの”が中心でした。

しかし、私が冷凍の貝柱のフライなど、自分の食べたいものをリクエストしたために、お弁当の中身は次第に“色鮮やかなもの”に変わっていきました。

さて、昨年8月、プロジェクト型組織である「SNIオーガニック菜園部」の部長を拝命したことがきっかけで、自分の食生活を“オーガニック”や食の安全、健康といった観点から見直しています。

いろいろと調べてみると、「安く製造するため」「長持ちさせるため」「美味しそうに見せるため」「“紛い物”を作るため」などのさまざまな理由や目的から、特に日本では食品添加物が当たり前のように使われていることを知りました。

それからは、買い物をする際には、食品パッケージの裏側の「原材料名」などの表示を確認してから、食材を購入するようになりました。
「今まで、こんな“変なもの”が入っているものを、僕は平気で食べていたのか・・・」と驚くと同時に、自分の無知さを反省しました。

ノーミートの食生活については高校生の頃から実践していた私ですが、食の安全性や健康への影響についてはずっと無頓着だったのです。

一方で、今の日本では、普通に店で売っているものを買っていては、食の安全を保つことが難しいことも分かりました。
そして、「やはり手作りがいいんだな・・・」ということに気が付きました。

ふと中高生の時の、母の手作りのお弁当のことを思い出しました。
「当時、母が作ってくれていた“茶色っぽいもの”ばかりが入ったお弁当って、実は僕の健康や食の安全を考えて、食材を選び、メニューを考えてくれていたんだ・・・」と、何十年経ってようやく、お弁当に込められた“母の愛”に気が付きました。

当時、そのことに全く気が付かなかった自分自身を大いに反省しています。

(2016/04/22、相愛会・栄える会推進課 近藤慎介)

<アクション>
家庭の食卓を、ノーミート、地産地消、旬産旬消、オーガニックの観点から見直してみましょう!
そのことが、健康を守ったり、食の安全につながることはもちろん、地球環境問題や飢餓問題などの地球規模の問題解決の第一歩にもなるのです。


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