相愛会総轄実行委員長のメッセージ

大切なのは「位置」ではなく「向き」/澤田伸史・相愛会総轄実行委員長

2017年12月16日  

人生に於いて何が一番大切であるかと言えば、全知にして全能、無限の生命源にして同時に富の無限供給源にまします、神に振り向くということであります。一般的に多くの人たちは、外に外にと神を求めておりますけれど、神が外にましまして、我がうちに宿っていないのでしたら、いくら祈っても神からの放送を受け取ることが出来ないはずです。ですが、私たちの中には神と同じ生命波動が宿っているからこそ、神に祈ればその祈りが通ずるのであります。

さらに、私たちにとって大切なことは「位置」ではなく、「向き」なのです。どれだけ努力しても達成感を得られず、常に自分に不満を抱いている人が多く見受けられますが、今現れている「位置」は変わらなくても、心の「向き」を変えるだけで人生は大きく変わります。毎日、高級料理を食べ尽くし、どんなうまい料理にも舌が満足できなくなってしまった人と、一杯のご飯のありがたさを噛みしめながら食べられる人と、どちらが幸せでしょうか。本当に幸せな人とは、特別な幸運に恵まれた人ではなく、「当たり前のことに喜びを感じられる人」、つまり「日時計主義の生き方」を実践している人なのです。

大聖師・谷口雅春先生は、「わが魂の底なる神よ。あなたのみ声を誤りなく聴くことが出来ますように。あなたのみ心が私の心となって顕れてまいりますように。我をなくならしめ給え。わたしの行いがあなたの行いでありますように」。これが私の祈りである。我がなくなったとき、其処に神が顕れる。神が顕れたとき、其処には完全円満のみが存在するのである。悪しきものは存在しない。それは我の顕れに過ぎないのである。私心を去ったとき唯円満完全のみがあらわれる。あまり自分でたくまぬが好い。と、『新版 光明法語【道の巻】』297頁にお説きくださっております。

私たちの信仰は、「どれだけ高く上がれるか」ではなく、「どちらの方向を向いているか」ということと、「去私(きょし)すなわち神」、つまり私心を去って、円満完全を顕すことに意味があるのです。皆様のご活躍をお祈り申し上げます。


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