第44回生光展ウェブサイト版
手工芸品部門
絵画・彫刻部門 / 第44回生光展ウェブサイト版&展示のご案内
※作者名はペンネームを含みます

























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最優秀賞
「Leafタペストリー」
古田 啓子(兵庫)


趣旨やテーマに対する制作の意図
葉っぱの葉脈の美しさに惹かれ、スケルトンリーフに挑戦しました。庭の南天の葉を重曹水で煮、歯ブラシで優しく葉肉を落とします。椿で染めた晒し布の上にリーフを並べ、延びゆく生命の躍動感を表現しました。また、繊細なリーフを生かすように、全体を淡い色合いでまとめました。全て家にあるものを利用して、制作しました。
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優秀賞
「わたしのコート」
田中 ツネ子(栃木)


趣旨やテーマに対する制作の意図
母の残した絵羽織を解いて普段から着られるように絵柄を大小に分け配置を考えた。和服の名残を残したく、袖全体をゆるやかにして残り布で大きなポケットを付けた。
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優秀賞
「桜の草木染“折り紙パッチワーク”」
花音ーkanon(石川)


趣旨やテーマに対する制作の意図
実家の桜の木をなにかの形で残したく、その桜の木を使っての草木染。春に咲いた桜は、夏から冬にかけて命を育み、さらに楽しませてくれます。綿100%の生地を使用。毛糸はヒツジ虐待が禁止されているニュージーランド産の毛糸を使用。黄色い布は桜の葉の部分、ピンクは枝から抽出。命の息吹を感じます。
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優秀賞
「ゆらゆらり季節を愛でる阿波(Our)Tree」
阿波Treeメンバーズ(徳島)


趣旨やテーマに対する制作の意図
テーマに沿い、季節の花、果物などを布の貼り絵で表現しようと思い、ミニイベントを開き、下絵を参考につくってもらいました。端切れは自宅にあったもの、接着には自然素材のでんぷん糊を使用しました。それを阿波しじらの布(購入)に縫い付け、更に針金を使って1本の木のように仕立てました。
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優秀賞
「二人でチクチクパート2 冬支度」
小田原 良江、貴子(島根)


趣旨やテーマに対する制作の意図
今回は、母と二人で室内履きづくりにチャレンジしました。思い出のある洋服のリメークです。できあがりに、足を入れると、想像をこえた、暖かさに思わず「ニヤリ」大切な思い出の服です。その思いとともに「いのちの息吹」をふたたび、足元から全身で感じることができました。家族3人、3足の室内履きの完成です。
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奨励賞
「孫の節句を祝う」
あーちゃん&じーじ(北海道)


趣旨やテーマに対する制作の意図
孫の端午の節句のお祝いに手づくりのものをプレゼントしたいと思い、兜を制作しました。エコクラフトテープを使い、プラスチック製品などは使わずエコクラフトテープのみで仕上げました。兜の形は、本や写真を参考にし、配色や飾り、芯木は自分で考え、何度もつくりなおしたり、編みなおしたりしてつくり上げました。
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奨励賞
「幸せを入れてね!」
峯岸 順子(東京)


趣旨やテーマに対する制作の意図
着物をほどいて、バックや小物をつくっています。縫い物が大好きでつくっていると楽しくて。ときには、「この生地でつくってください」、「私の家にある着物も使ってください」と言われることもあり、くださった方にはリメークしてお返ししています。
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奨励賞
「野鳥の時計」
岡田 慎太郎(山梨)


趣旨やテーマに対する制作の意図
白樺材で壁掛け時計を、端材で3羽の鳥(上からコゲラ、メジロ、エナガ)をつくりました。同じ時・空間を生きる仲間で「飛翔」という特長を持つ鳥に私は憧れ、約10年前から観察し、元気をもらいました。この「鳥時計」で難儀したのは木彫りの鳥。膨大な時間を掛けましたが、つぶさに観察してきた成果が出ていたら幸いです。
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「物を大切に」
塚原 静子(長野)


趣旨やテーマに対する制作の意図
着なくなった着物はそのまま放置しておけば廃棄処分されることになると思います。少し洋裁ができますのでリフォームしました。元は高価な訪問着でした。裾模様もうまく配列できました。他に着物のリフォームとして、もんぺもいくつかつくりました。前回も同じリフォーム洋服でした。
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「古代からのいのち」
雨堤 房子(兵庫)


趣旨やテーマに対する制作の意図
麻は日本人の服や文化に欠かせない植物で縄文時代から利用されてきました。約1万2000年前の福井県鳥浜貝塚で土器に文様をつけた麻製の縄が出土していて、縄文の言葉の由来になっています。飛鳥、奈良時代から衣服として愛用されていて明治以前の日本で人々が身につけていたのは綿より麻でした。涼感の特徴を生かしバッグをつくりました。
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「フクロウの棲む森」
みずのなみ(京都)


趣旨やテーマに対する制作の意図
地元の間伐材の板を使って、動物などの小物を制作しています。小さな木片がたくさんできますが、その1つがフクロウに見えました。ある1つは月に見えました。そうしたら、フクロウが棲んでいる森を描きたくなりました。たくさんある木片の中からピッタリのものを見つけて描いてみました。
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「ちょう結びのトートバッグ」
後藤 真巳子(大阪)


趣旨やテーマに対する制作の意図
パッチワーク大好きでつくりました。12月の寒い時期につくりました。持ち手も自然のものを使いました。全部手縫いです。キルティングのししゅう糸をこだわりました。ちょう結びというパッチワークのパターン(模様)のトートバッグです。つくるのに3ヶ月と3週間かかりました。お気に入りの作品の1つです。
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「思いのつまった大切な物」
つなぐわ(兵庫)


趣旨やテーマに対する制作の意図
近くの公民館で陶芸教室のお知らせがありました。自転車で通える距離だったので、エコだと思い習いに行きました。2つのお皿は、レンコンの切れ端を粘土においてつくりました。2つのお茶わんは、以前母が老人介護施設で教えてもらいつくったものを、記念に大切に保管していたものです。手づくりの楽しさを実感しています。
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「つぼみ」
北原 恵子(東京)


趣旨やテーマに対する制作の意図
中東のイスラム教国へ旅行したとき、ドライフルーツ空き箱デザインが美しく、内側の金色が砂漠のようで再利用し、異文化異教の人々や自然環境保全を願います。折り紙で折った『つぼみ』→紙質(和紙・洋紙・画用紙・包装紙)を並び替え楽しめます。カライドサイクル→コロナ禍の生命学園ネットフォーラムで作製、回転させ次々替わり遊べます。
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「竹皮の草履」
つしま屋(兵庫)


趣旨やテーマに対する制作の意図
知り合いの山から採取し、保存していた竹皮を使用。草履は編んだ経験がなく、完成するか不安でした。本やユーチューブで何度も学習。つくる手順がわかってからは、慣れ親しんだ竹皮と私の間柄、癖も長所もよく知っています。できる!という確信がありました。竹皮が生きている感じがして、いつものように対話しながら編みました。
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「四季のランプシェード」
まほろばぷろじぇくと(山梨)


趣旨やテーマに対する制作の意図
日本の四季は、それぞれ違う風情で楽しませてくれます。しかし、最近は季節感が失われつつある気がします。これからもすばらしい季節が巡り続けることを願い、日本製の和紙でランプシェードを制作しました。
4人がひとつずつの季節を担当し、初めてながら、自由な発想とデザインで取り組みました。
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「目覚め」
小林 信子(北海道)


趣旨やテーマに対する制作の意図
手編みを趣味としていて、今回のベストは、買い置きしていた並太の糸を利用して編みました。昔に編んだセーターやカーディガンをほどいて、ハンドウォーマーをたくさん編んでは知人にプレゼントして喜ばれています。
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「布ぞうり」
宮崎 キクヱ(福岡)


趣旨やテーマに対する制作の意図
布ぞうりの健康法
東洋医学では人間の体には、「気」「血」「水」というエネルギーが流れる経絡があると考えます。その経絡が滞るとむくみ、冷え、疲れ、痛みなど不調を引き起こします。経絡は血管のように目に見えないけどエネルギーの流れと考えて治療するのが経絡治療です。
履くだけで経絡を刺激し、足指の屈伸運動を促す、健康グッズです。
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「自然と共存」
ほほえみ農園(島根)


趣旨やテーマに対する制作の意図
益田市内から道路立ちのきで自然に囲まれた現在の所へ引越し、丸二十年たちました。大自然の中、豊かな自然との生活で、無農薬で育てた新鮮な野菜で、地域の方、家族との食卓に日々感謝です。買物になるべく出かけず、野山の山菜をつみ、念願だったみんなの広場もでき、自然と共存の我が家のほほえみ農園です。
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「旬菜カレンダー」
むすび木工(山梨)


趣旨やテーマに対する制作の意図
毎日、木製の数字を動かしながら、旬の野菜の絵を見て食生活に取り入れることや、四季を見つめる機会になり、ひらがなの野菜の名前は食育にもつながると思い、お菓子の箱と県産材を使い制作しました。手前のスペースは鍵や文具などの小物入れにして、玄関やリビングなど目につきやすい場所に置くことも意識しました。
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「裂き折りクッション」
牛山 よしみ(長野)


趣旨やテーマに対する制作の意図
お世話になった方から頂いた、着なくなった着物を裂き織りにして布にし、残っていた端切れの布と合わせて、感謝の思いを込めて、クッション(カバー)をつくりました。
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「『寿』(ことぶき)」
KIRARI(岡山)


趣旨やテーマに対する制作の意図
この作品は、風船に紙の糸を巻付け糊で固めたものが土台となっています。それに紙の糸で連ねた松ぼっくりを飾り付け、固定するのに天然綿を使いました。ドライフラワーを差し込むと、枯れたいのちが生き生きと喜んできて、竹の筒にドリルで穴をあけて梅の花を描くと、めでたく「松竹梅」の花器となりました。自然の恵みに感謝します。
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「自然と人間の共生」
尾身 和洋(山梨)


趣旨やテーマに対する制作の意図
地球上の生命体は全体の8割が植物、動物はわずか1割未満。その植物がいなければ人間は生きていけないのにも関わらず軽視している。感謝なく単なる利用物と思っているようにも思える。菜園のプラ素材の道具はその象徴として感じることも。本来一体で共に伸びる生命であり、その役割を補助する支えを自然素材で表現した。
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「ひかり -the sun inside me-」
MORI*LABO(大阪)


趣旨やテーマに対する制作の意図
感じていても感じられなくても、いつも心の奥にある「太陽のように輝く眩しい光と喜びの場所」を表現しました。作品に込めたメッセージを詩に書いて、ふたつでひとつの作品にしました。土台となる粘土の部分を、天然の土や石粉、樹脂などの素材を使った彫塑粘土で作製しています。
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「ジャッキーのニット帽」
中根 敏也(山梨)


趣旨やテーマに対する制作の意図
ミュールジング(※)を法律で禁止しているニュージーランド産の毛糸を使い、ニット帽を編みました。「ジャッキーの毛糸」という毛糸の商品名からタイトルを付けました。私たち人間は、様々な動植物によって生かされています。羊の毛を編み、寒さから身を守るニット帽をつくることを通して、改めてそのことを実感しました。
※ミュールジング…子羊の頃に臀部・陰部の肉の一部を切除すること。羊毛を採取する為に品種改良された羊は皮膚面積が広く皺が多いので、特に臀部は糞尿が溜まりやすく、寄生虫等による健康の害が深刻なため、子羊の間に切除することが一般的だった 。
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