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大分・別府地熱発電所が発電を開始!

大分・別府地熱発電所

2020/11/22

 生長の家が取り組む“自然エネルギー拡大運動”の一環として、大分県別府市に建設しておりました、「生長の家大分・別府地熱発電所」(出力49kW)が、去る10月1日より発電を開始しましたので、ご報告をさせていただきます。生長の家の自然エネルギー拡大募金にご寄付をいただき、ご支援をいただいている会員、信徒、有志の皆様に心より感謝を申し上げます。
 ところで、この発電所は、2019年4月に竣工いたしましたが、熱源である温泉井戸の噴気が停止。その後、井戸の増掘削工事によって噴気を回復しましたが、今度は噴気量が多すぎて発電システムの受容量を超え、騒音を発生するため、消音用のコンクリート製のブロータンクを増設したり、噴気中に含まれる硫化水素の影響と思われる発電機の機器故障などが重なり、稼働が遅れていたものです。現在、稼働から一月以上が経過しましたが、安定した稼働を続けています。

生長の家大分・別府地熱発電所の現況(2020年9月30日撮影) 生長の家大分・別府地熱発電所の現況(2020年9月30日撮影)

 地熱発電は天候に左右されず、24 時間発電可能な自然エネルギーであり、火山列島である日本は世界第3位の地熱資源保有国であるにも関わらず、地熱発電の技術的難しさや高額な初期投資費用の課題等により、あまり普及が進んでいない状況にあります(2019年度の地熱発電量は全体の0.2%:認定NPO法人「環境エネルギー政策研究所のまとめ)。このような中で、宗教団体である生長の家が、地熱発電所の稼働に成功したことは、今後の他の地熱発電事業の取り組みに弾みをつけるものと思われます。
 ちなみに、日本全国の地熱発電所、並びに温泉発電所は、43カ所(日本地熱協会2016年公表資料)で、そのうち、最も盛んな町は、約4分の1の11カ所が稼働している大分県別府市です。歴史を紐解くと、同市内で、1919年に海軍中将・山内万寿治氏が噴気孔掘削に成功。その後、事業を引き継いだ当時の東京電燈(株)研究所長・太刀川平治氏が、1925年に日本で初めての地熱による実験発電(出力1.12kW)に成功したそうです(ウィキペディア「地熱発電」参照)。
 そんな地熱発電所の発祥の地、別府市に誕生した生長の家大分・別府地熱発電所によって、自然エネルギーの拡大をさらに推し進めてまいります。

自然エネルギー拡大募金の寄付者名を掲示した白い銘板パネル 自然エネルギー拡大募金の寄付者名を掲示した白い銘板パネル

                     (環境共生部 山岡 睦治)