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京都・城陽メガソーラー発電所の過去3年間の発電量について

京都・城陽メガソーラー

2021/03/02

 京都・城陽メガソーラー発電所は、2020年度、大きなトラブルなく発電を続けてくれました。「えねにっき」のコーナーで毎月報告している当発電量の実績と平均値の過去3年間分を表とグラフにまとめましたのでご紹介します。

 過去3年間の月別の発電量の平均値を大きい順番から並べると、①5月②4月③8月でした。太陽光発電は太陽の「光エネルギー」を電気に変えるものですから、日照時間(太陽が照っている時間)が長ければ長いほど、効率良く発電することができます。日照時間とは、気象台やアメダスなど日照計により観測される太陽が照った時間数のことです。

 上の図は、京都府の日照時間、月別平均値です。これを見ると、①5月②8月③4月で、最も発電した月が5月である理由が分かるかと思います。しかし、2番目と3番目の順番が入れ替わり、8月の発電量が4月より下回っています。これは、気温上昇による発電効率の低下が考えられます。

 発電効率とは、再生可能エネルギーをどれだけ電気エネルギーに変換できたかという割合を指すものです。太陽光パネルのカタログ性能は、国際基準(標準試験条件(standard test conditions(STC))によって25度で計測することになっており、メーカーによって違います。しかし、この25度よりもパネルの表面温度が下がるとカタログ性能よりも出力が増え、温度が上がると出力が減るというのはどのメーカーも同じです。

 ちなみに、気象庁のデータによると、発電所のある城陽市に隣接する京田辺市の2020年8月の平均気温は、29.3℃、4月の同平均気温は12.1℃となっています。日照条件のよい8月よりも、4月の発電量が多いのは、気温の影響によるものと言えそうです。

(気象庁のデータ・京都府京田辺市・2020年)

 年間を通してみると、やはり3月~8月の発電量が大きいですので、なるべくこの期間は、発電量が落ち込む要因となる不具合を出さないことが理想です。そこで、発電量の少ない1月に、年に1度の法令点検(施設を停電させて点検する)を実施して、故障や不具合箇所が発見されれば修理をし、3月~8月の発電量を効率よく確保できるようにしています。

                  (環境共生部 中根 敏也)