オーガニック菜園に取り組んでいる生長の家の組織会員のサイトです

わたしたちのめざすOrganic Lifestyle(オーガニックなライフスタイル)とは。。。


  ノーミートの食生活を心がけ、野菜や穀物については、有機農法によって自ら栽培することに挑戦し、それらを収穫し食すことで、地域と季節に即した自然の恵みの有難さを味わい、地域の人々とも共有するライフスタイルです。
  また、食材を購入する場合は、地産地消・旬産旬消を心がけ、フードマイレージの低いものを選び、化学肥料、農薬など、化石燃料由来のものをなるべく使わないものを選択することが、自らの健康のためだけでなく、環境や社会に配慮した、人にも自然環境にも優しいライフスタイルをめざしています。

2020.08.03【暮らしが潤う家庭菜園①】初心者向けの始め方

◆いま家庭菜園がアツイ

 

こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の矢野です。

 

新聞を眺めていたら、ある記事※1に目が留まりました。

サンフランシスコで「家庭菜園」がブームになっている、というものです。その記事によれば、同地では以前から家庭菜園をする世帯が多かったものの、コロナ禍の外出禁止の影響で、新たに家庭菜園を始める人が急増しているとか。ストレスフルでカラカラな暮らしに、菜園が潤いをもたらすようです。
気になって日本の状況も調べてみると、サンフランシスコと同様に家庭菜園が人気を集めている様子。

 

つまり、いま世界各地で家庭菜園がアツくなっているのです。

 

 

初めの一歩がなかなか…

 

一方で、ブームになっている家庭菜園を自分もやってみたいけれど、初めの一歩がなかなか…という人もいるのではないでしょうか。

 

 

何を準備すればいいか分からないし、そもそもマンション暮らしで菜園をやる土地がない!そして始めたところで楽しく続けられるかも分からない…。

もぉ~ どうしたらいいの?!

 

そんな心の声が聞こえてきそうです。

 

分かります。そのお気持ちよーく分かります。

私自身の話をさせていただくと、私が「家庭菜園をやりたい!」と思ったのが、約6年前。でも、どうやって始めたらいいかがなかなか分からず、結局始められたのは5年程前。1年くらいもんもんと悩んだのです(悩みすぎ)。

    

そんな私も今では家庭菜園を楽しむことができるようになっています。
今年は、ルッコラ、トマト、キュウリ、ナス、ペパーミントなど、15種類の野菜を育てて収穫できました。

 

そこで、私の経験を交えながら初心者向けの「菜園生活の始め方、楽しみ方」を紹介したいと思います。

 

 

 

◆どうやって家庭菜園を始めるか?

 

始め方はシンプルです。

 

「プランターで菜園をはじめましょう。『初心者が育てやすい』と言われてる野菜の中で、一番好きなやつを、苗で植えましょう」

 

この理由は、始めやすいし、育てやすいから。

プランターでの家庭菜園なら、マンション住まいの方なども、ベランダで行うことができます。
日当たりが悪ければ、良いところへ移動することも簡単です。

     

もちろん貸し農園などもすごく良いと思います。ただ、雨が続いたり、忙しかったりすると足が遠のきがち。
その点、自宅で行うプランターでの菜園はアクセス抜群(徒歩数秒)ですから、億劫になるリスクが格段に下がるのです。

また、種から育てるのに比べて、苗から育てるのは総じて簡単です。

     

そして(春から秋にかけての)おすすめ野菜は、バジル、ペパーミント、ミニトマトなどです。だってほら、なんとなくオシャレで、育てるのが楽しそうな野菜でしょう?(私のイメージ)

      
玄人の方には叱られちゃうかもしれませんが、一歩踏み出せてない方には、育てるのが簡単で楽しめるっていうのが一番大切かなぁと思ってます。

(他の始め方、他の野菜を否定するものではありません。ご自分が楽しめるやり方でやりましょう)

 

以前、筆者が行っていたベランダ菜園。ミントは強い。香りもいい。

 

 

 

なお、必要な道具は、プランターを置く場所や育てる野菜によって少しだけ異なりますので、詳しくはインターネットなどでお調べください(丸投げにて、失礼いたします・・・)。
おおざっぱにだけ紹介しますと、次のものがあればひとまずプランター菜園が始められます。

 

 

①プランター (野菜を育てるための入れ物)
②鉢底ネット (土が流れ出ないようにプランターの底に敷きます)
③鉢底石  (水はけをよくするためのに、プランターの底に敷きます)
④スコップ (苗を植える穴を掘るときなどに使います)
⑤じょうろ (水やりに使います)
⑥培養土  (野菜を育てるための土です)
⑦野菜の苗

 

 

さぁ、さっそく必要な道具と野菜の苗を買いにいきましょう!(三密にはどうぞご注意ください)

 

 

◆どうやって家庭菜園を楽しむか?(詳しくは次回の記事で)

 

さて、ここまでで家庭菜園を始める準備は整いました。
始めた後どうしますか? そう、続けないといけません。

ただ、楽しくないと続きません。なんだってそうだとは言いませんが、少なくとも家庭菜園はそうでしょう。お仕事で野菜を育てるわけではありませんし、買おうと思えば近くのスーパーでどんな野菜でも購入できます。家庭菜園には楽しさが必要。そして家庭菜園を楽しいものにするには“工夫”が必要です。では、どんな工夫ができるでしょうか。

      
 次回は、家庭菜園を楽しむための「4つの工夫」についてご紹介します。

 

 

(SNIオーガニック菜園部事務局 矢野 裕大)   

 

※1『The Asahi Shimbun GLOBE+』
「サンフランシスコで広がるニューノーマル 家庭菜園ブームと地域農園」
https://globe.asahi.com/article/13561523 (2020/08/01アクセス)


2020.07.20ステイホーム中の「手作りスイーツ&おうちごはん」について

 

 

 

皆さん、こんにちは。SNIオーガニック菜園部事務局の池田知嘉子です。

 

令和2年の7月豪雨によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。

また被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

◇ステイホーム中の「手作りスイーツ&おうちごはん」について

 

新型コロナウィルス感染拡大対策で外出自粛により外食が出来なくなってから家で料理する機会が増えました。献立はいつも同じパターンになることが多いのですが、この機会を利用して普段作らない料理に挑戦したり、スイーツ作りにも力を入れるなど時間を有効に使うことが出来ました。

 

菜園部事務局では【楽しもう!手作りおやつ&おうちごはん】と題して、菜園部のフェイスブックグループ内での投稿イベントを企画し、菜園部のメンバーの皆さまと情報を共有させていただいています。皆様からアイディア溢れる沢山のメニューやユニークなコメントをいただき、楽しみに拝見しています。私もいくつか料理を投稿させていただきましたが、いつも皆さまからのあたたかいコメントが大変励みになっています。

 

この外出自粛により料理のレパートリーが増えたこと、材料の無駄をなくすよう心掛けたこと、健康的な食生活が保てたことなど得る事が沢山ありました。そして何よりフェイスブックを通してノーミートの料理を作る楽しさを多くの方と共有することが出来たことが嬉しいです。イベントに投稿した幾つかの写真をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

◇テレビ番組で感動したニュースについて

 

コロナ禍の中、テレビ番組で目に留まったニュースを2つご紹介します。

 

某サラダ専門店のスタッフが、医療機関に携わっている人へ感謝の気持ちを込め、毎日病院にサラダを無料で届けられたこと。この活動を知った多くの人たちがこの店に寄付をされたこと。

 

もう一つは、この支援活動を知ったフランス在住の日本人シェフが、都内の有名レストランのシェフを集めて無料で病院に手作り弁当を届ける【スマイル・フードプロジェクト】として活動を始め、集まったシェフたちが心を込めてお弁当を作り病院に届けられたこと。またこの活動に賛同した農家が野菜を無料で提供してくれるようになったこと。

 

新型コロナに関する暗いニュースばかりが流れる中で、無償の愛を与える人たちの支援の輪が広がっているというこのニュースに心を動かされました。自分のことよりも先に、他人の力になりたいと頑張る人たちの姿はとても輝いて見えますね。私自身も自然環境に配慮した食生活をしながら、自然と共に伸びる「倫理的な生き方」の実践を拡大するために、多くの方に色々な形で発信していきたいと思います。

 

 

 

SNIオーガニック菜園部事務局 池田知嘉子


2020.07.07みなさんは、どんなお弁当召し上がっていますか~?

 

こんにちは、オーガニック菜園部の源明子です。

 

熊本県、鹿児島県の豪雨により犠牲になられた方に
謹んでお悔やみを申し上げると共に、
被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 引き続き、大雨の恐れがあり、被害の拡大が懸念されています。
みなさまのご無事を心よりお祈り申し上げます。

 

また、復興にご尽力されている皆様には、心より感謝申し上げ、
安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

 

 

 

◇地産地消・旬産旬消の地元のお弁当

 

 

わたしの職場では、新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、4月11日よりオフィスが閉鎖、在宅勤務体制が始まり、現在もなお出勤者を5割削減したテレワーク(在宅勤務)が続いております。その影響で土日は食堂が閉鎖され、代わりに地元業者から注文したお弁当が提供されています。

 

日頃から食堂をよく利用しており、この土日のお弁当もたいへん楽しみにしています。いくつかある業者の中で、今週は地元の市場でお総菜やお弁当を販売している“おばちゃんの会”のお弁当、そして、地元の植物性100%のお食事等を提供するカフェ“nakamise café-pot.(ナカミセカフェポット)”のお弁当をいただいて、その一品一品の手作りの温かみと美味しさに、改めて感動、食材も地元でその季節にとれる野菜や果物、すなわち“地産地消・旬産旬消、”しみじみとありがたぁぁぁぁぁい気持ちになりました。。。

 

以前は、コンビニで買ったお弁当をいただいていました。それらのお弁当は、工場で機械的に量産され、日持ちさせるために防腐剤が使われ、見た目をよくするための変色防止、殺菌・消毒のため漂白剤が用いられ、その他にもいろいろな添加物が含まれています。耳にしてはいましたが、正直その時は気にもとめておらず、そういった生活を20代からずっと続け、40代になり、定期的に運動し健康には自信があったにもかかわらず、自覚症状がないまま、健康診断の数値が悪化の一途、考えられる原因は“食生活”しかありませんでした。。。とほほほほほ。

 

また、“食”は私たち個々の健康問題だけでなく、地球環境にも大きく影響していると言われています。地産地消は、その地域で作られたものを、その地域で消費することで、輸送の際に排出される地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素の排出量の抑制につながります。また旬産旬消とは、農産物などを旬の時期に消費すること、さらに露地栽培の野菜であれば、暖房に燃料を使うハウス栽培よりも、生産段階での二酸化炭素排出量が少なくなり、環境への負荷を減らすことができます。もっと言えば、家庭菜園で自ら有機農法で野菜を作れば輸送もハウス栽培も不要で一挙両得以上です!

 

このように、“食生活”の重要性を認識した私は、脱コンビニライフを決意し、料理を始め、家庭菜園を始めました。所属するオーガニック菜園部グループでは、その様子を投稿すると、メンバーから讃歎や温かい励ましの言葉、ノーミート料理のアイディアやレシピ、さらには継続や向上のモチベーションまでいただき、楽しく活動を続けています。

 

 

『パノラマ市場 おばちゃんの会』のお弁当 

 

『nakamise café-pot.(ナカミセカフェポット)』 のお弁当 

                                                                        

◇男性も楽しくお弁当づくりを

 

 

 

新型コロナウィルスの感染が拡がり、ステイホームの期間が続き、オーガニック菜園部においても、この期間に多くの人々に“倫理的な生き方”の実践を拡大しようと、いくつかの取り組みを始めました。そのひとつが、“楽しもう!手作りおやつ&おうちごはん”と題して、お肉を使わず、地元でその季節にとれた食材を使った手料理をみなさんに作ってもらい、Facebookグループに投稿してもらっています。多くの方からお料理の写真、喜びの声やレシピが続々と投稿されています。男性からの投稿もあり、日頃から料理されている方、この機会に始められた方、何人もいらっしゃいました。中にはとても美味しそうなお弁当を投稿され、どんどんどんどん進化、腕前をアップされていく方も!!見ている私もうれしくなり、また食べてみたくなりました。笑っ。

 

 

 

北海道の吉田尚樹さんのお弁当

 

 

 

私がそうだったように、一般的には “食”に関して、無関心、無頓着である方がまだまだ多いので、そういった方々が“食の大切さ”に、気付けるよう、興味をもてるよう、これからもオーガニック菜園部において、楽しく魅力的な“活動”を続け、“発信”していきたいと思っています~♪

 

 

 

 

 

(SNIオーガニック菜園部事務局 源 明子)


2020.06.02竹が宝の山に見えるようになった話

 

こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。

 

 

◇通勤路の竹林で

 

3月下旬のある日、SNIオーガニック菜園部メンバーで埼玉県在住のYさんが、何枚かの写真データを送ってくださいました。それは竹炭作りの様子でした。

 

添えられたメッセージは「本格的な有機野菜作りをするために無煙炭化器を購入しました」「おいしい野菜作りに一歩前進です」。

 

通勤途中の小さな竹林にたくさんの切った竹が放置されているのを見て、管理している人を探し、了承を得て夫とともに竹炭作りを始めたというのです。

 

Yさんは以前から野菜作りには取り組んできましたが、虫の発生に悩まされていました。

 

竹炭作りに挑戦してみようと思ったのは、奈良の若い有機農業家、西手一幹さんの取り組みを知ったからです。

 

 

埼玉のYさんが取り組む竹炭作り

 

 

◇ネットでつながるご縁

 

 

Yさんは西手さんとの面識はありません。
SNIオーガニック菜園部のFacebook上のグループで西手さんの投稿を見て、竹炭作りに興味を持ちました。

 

西手さんは奈良市の郊外で野菜作りに取り組んでいます。
近隣には荒れた竹林があり、その竹をもらって土作りに生かすことにしました。

 

炭化した竹は元気な野菜作りに役に立つとともに、地球温暖化につながる二酸化炭素を抑制する(空気中に放出せずに固定化させる)効果もあるといいます。

 

西手さんは、両親の清英さん・宏子さんとともに農作業に取り組んでいますが、今年の冬は、知人や友人を誘って、竹炭作りを経験し、自然の恵みを楽しんでもらうイベントを何度か開催しました。

 

私も西手さんの畑にお邪魔し、無煙炭化器での竹炭作りを見学させていただき、説明をお聞きしました。竹炭が質のよい土壌作りに一役買うと思うと、竹林を見かける度に「宝の山」に見えるようになりました。竹と一緒に牡蠣などの貝類を焼き、土壌に入れることでミネラルが供給されます。

 

 

 

 

◇温暖化がストップした世界を見よう

 

 

残念ながら新型コロナウィルスの問題が深刻化し、イベント形式での開催は難しくなりましたが、事態が収束した後には、「自分が一つの成功例となって、世界中へ広がっていくような仕組み作りをしたい」と夢を描きます。

 

西手さんは、「農地に化学肥料や農薬をまくのをやめ、微生物やミミズがしてくれていた地中への炭素固定のお手伝いをすれば、地球温暖化はストップしてしまう。自分はその後の世界が見たいです」と話しています。

 

 

 

 

↑有機農業に取り組む西手さん一家。畑では”おいしい休憩”も。

 

 

(SNIオーガニック菜園部事務局 水島育子)
                           


2020.04.20緊急事態宣言下で何をする。畑をする。料理をする。

 

 

こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。

 

全国に緊急事態宣言が拡大されました。私の職場も在宅勤務になり、元々在宅で仕事をしている夫と、休校で時間を持てあまして気味の小学生2人と、ほぼ終日自宅で過ごしています。
生活のペースが変わり、なかなかリズムをつかめずにいましたが、数日が過ぎてようやく慣れてきました。

 

 

◇自転車と”畑活”、料理

 

在宅勤務にはもちろん良い点もありますが、運動不足になりがちな上、適度な休憩が不足するといったことも感じています。
そこで、朝は天気が良い限り、自転車で走ることにしました。人のいる街なかではなく、自然の中です。そこまでの時間ない日は、畑で土を触ることにしました。ちょっとした草取りでも気分転換になるものです。ここでも人は「密集」していません。

 

SNIオーガニック菜園部で職員に貸し出している共同菜園でも、仲間が土に触れると気晴らしになるよ!と呼びかけてくれています。朝や昼休みのわずかな時間の草取りでリフレッシュできます。
小学生の子どもを巻き込んで「おうちごはん」「手作りおやつ」など料理も楽しんでいますが、子どももストレスを自覚しているようで、「最近ストレスできょうだいげんかが多い」と妹。「じゃあ明日畑に何か植えよう」と兄。次に晴れたら、二人で畑仕事をすることになると思います。

 

 

◇みんなで集まるのは

 

新型コロナウイルスの問題が起きてからも、SNIオーガニック菜園部では、条件つきで、少人数で集まり、倫理的な生活を体験・実感する「ミニイベント」は進めてきました。その条件とは、「5人以下」「飲食物の共有なし(料理をしたり、提供したりしない)」「基礎疾患のある人の参加は控えていただく」「お互い距離を保つ」などといったことです。

 

しかし、状況が大きく変化し、集まること、外出することがはばかられるようになりました。この期間に必要以上に集まらなくて良いのではないかと私たちは考え、予定していた「ミニイベント」も取りやめました。

 

今は、感染拡大防止に努めつつ、より倫理的な食事作りや菜園生活を、自分の生活サイクルに定着させていくことを優先することが大切ではないかと私は思います。

 

 

 

“ 家の近くでとれた野草。身近な自然の恵みを楽しむ時間にもしたいと思います ”

 

(SNIオーガニック菜園部事務局 水島  育子)



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