羊からのおすそ分け。羊毛フェルトで作品作り

 ここ数年、肌寒くなってくると部屋の奥から引っ張り出してくるものがある。モコモコな羊からのおすそ分け。羊毛フェルトだ。


 ニードルという細かいギザギザの切れ込みが入った専用の針でサクサク刺していくと、フェルトの繊維が絡まって、固まっていく。バランスを見ながら好みの形になるまで、ひたすら刺していくのだ。割と単調な作業なので、コツをつかめば、おしゃべりしながらでもできる。もっと大掛かりのものを作る場合は、石けん水で濡らし、こすって形成していく手法もある。


 なかなか根気のいる作業だが、みるみるうちにふわふわだった毛が形になっていくのはワクワクする。それに、羊毛フェルトは自然素材とも相性バツグン。枝や木の実などと組み合わせると、なんとも言えない温かみが作品に加わり、おもわず笑みがこぼれる。


 今冬はバッグを作ろう。触れるとポカポカが伝わってきて「羊さんありがとう!」という思いになる。毎年少しずつ増えていくあったかアイテムたち。寒い季節限定のわたしの楽しみだ。

今冬作ったバッグ。石けん水で濡らし、こすって形にしていくウェットフェルト手法で製作。白クマも羊毛フェルトで手作り
ニードルを使った作業風景
クルミの殻と羊毛フェルトで作ったオーナメント。ピンクッションとしても使える

Sさんの長女が、6歳の時に作った羊毛フェルトの小物入れ


(S・S / SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.107(2019年2月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.31 」

手作りする楽しさに目覚める

 東京に住み、長男と長女を育てていた頃は、家事と子育てだけでいっぱいいっぱいで、何かを手作りする余裕などはないと思っていました。そんな私でしたが、夫が勤める生長の家国際本部が山梨県北杜市の八ヶ岳南麓に移転し、私たち家族も引っ越したことをきっかけに、考え方が大きく変わりました。


 こちらでは、小物やお菓子、野菜、味噌にいたるまで楽しみながら手作りする人たちが沢山いて、今まで買うのが当たり前と思っていたものが、私にも作れるかもしれないと考えるようになり、フェルトでおもちゃを作りはじめました。

近藤弥栄子さんがフェルトを使って手作りしたおもちゃの数々


 クリスマスの飾りや、おままごとのセットなどをチクチクと縫う毎日。クリップを縫い込んだ魚を、磁石で釣り上げるおもちゃは子どもたちに大人気で、子どもの喜ぶ顔が嬉しくて、1匹、また1匹と魚が増えていきました。
 今では、子どもは4人になり、以前よりもまとまった時間は取れませんが、スキマ時間を使うことで、豊かな手作りライフを楽しんでいます。


(近藤弥栄子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.99(2018年6月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.23」

※この記事は2018年に執筆したものです

ネクタイで作ったポーチと携帯ケース

自分の手で作ってみよう

厚紙にカラフルな紙を貼って、ペットボトルのキャップと使用済み切手入れに
お菓子の空き箱は可愛い小物入れに
ネクタイで作ったポーチと携帯ケース
ネクタイで作ったポーチと携帯ケース

 手作りを始める前は、何でもお店で買うことを先に考えていました。今では、自分で作ることをまず考えます。たとえば、物を入れる箱も、丁度良い大きさのものがなければ、厚紙を欲しい形や大きさに切り貼りして、好きな柄の紙を貼って作ります。職場でも、ペットボトルのキャップや使用済み切手、楊枝や砂糖等を入れる箱も手作りした物を使っています。


 また、お菓子等の空き箱も、処分する前に、ちょっと手を加えて、可愛らしい小物入れに作り替えたり、不要になったネクタイも捨てずにほどいて、ポーチや携帯ケースにリメイクしたりしています。何でも処分する前に工夫すると、資源を大切に使えますし、ゴミも減ります。


 手作りは手間がかかるものです。しかしその分、自分の手で作れば愛着が湧いて大切に使い続けられます。今の時代、何でも買えばすぐに手に入りますが、自分で作り出した物にこそ尊い価値があると思うのです。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)


      

『白鳩』誌No.92(2017年11月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.16」

世界にたった一つのものを作る

 子どもの頃から手芸が好きで、今までに編み物、刺繍、羊毛フエルト、ペーパークラフト、グラスリッツェン(ガラスに彫刻する工芸)等、色々な物作りに挑戦しました。
 初めて作ったのは手縫いでの巾着。1枚の布から誰でも簡単に袋が作れて、少々ゆがんでいても、「自分で作った!」という喜びでいっぱいでした。今ではミシンを使って、ポーチやケース等の布小物を、心を込めて作っています。


 私は、悩み事があったり、気分の優れない時は、作品作り用の布を眺めるようにしています。柄などを合わせていると、「今度は何を作ろうか」と、ワクワクして想像力が膨らみます。すると、いつの間にか元気になっているのです。物作りは、精神的にも、肉体的にも、とても素晴らしい事だと思います。また、「物を大切にする」気持ちにもなりました。
 手作りの魅力ーそれは、大量生産とは違い、自分を表現して、世界にたった一つだけのオリジナルな作品を、無限に作れることだと思います。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.90(2017年9月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.14」

いつやる?

 “森の中のオフィス”の家具の多くは、東京・原宿の事務所から移転と共に持って来たもの。大切に使っているつもりだけれど、長く使っていると壊れてしまうこともある。


 私の勤務する部署にも、座面のカバーが破れて、中のスポンジが露出してしまった椅子がひとつあった。備えられている椅子の数は室員よりひとつ多いので、全員座るには問題無い。「あとで時間があるときに直そう」そう思って、部屋の隅に半年以上放置した頃、私の部署に、新たに人が増えることになった。


 椅子が足りない!!(足りてるけど、使えない!!)


 慌てて、もう一人の女性職員と、端布や強度のある太い糸を用意して、ちくちく縫い始めた。スポンジが出て来ないよう、裏面でしっかりと縫い止める。始めてしまえば、1時間もかからずに直すことができた。思い立った時に行動に移してしまえば良かったのだ。端布なので、色が全然違うのが少し気になるけれど(笑)。

(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.85(2017年4月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.10」

再び習う

 

 編み物は子どもの頃からどうにも苦手だった。理由は簡単。私が左利き、教えてくれる母が右利きだからだ。母がやって見せてくれるものを反転するが、要所で混乱して目数が合わなくなったり縁がヨレヨレになったりする。出来上がりは可愛くない。意欲が湧かず、次を作らないので上手にならない。この繰り返しだった。


 「右で編めばいいじゃない」と母は簡単に言うけれど、では母が左で編んでみたらいい。初心者が利き手ではない手で編むよりも簡単なはずだ。そう思うが、右利きから見れば、直すべきは少数派の左利きの私なのだ。世知辛い。


 そうやって子どもの頃に諦めた編み物だが、最近は実家に帰省する度、また母に習っている。目数が合わなくなっても、気長に直せるように私が成長したことと、教えてくれる人がいる有り難さを感じるから。そうやって出来上がったのがこのスヌード。おそろいの手袋は、私にはまだ難しいので、母にお任せ☆


(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.84(2017年3月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.9」

「ボタニカル」って?

 2016年10月に“森の中のオフィス”で開かれた「自然の恵みフェスタ2016」で、何を出品しようか悩んでいた頃、「ボタニカル」という言葉が耳に入ってきた。少し前から流行っているらしいそれは、雑誌などで見ると、私好みの雰囲気。流行りは苦手だけれど、素敵と思うものには抗えず、英語が不自由な私は、意味を調べてみた。


 ボタニカル(botanical)とは、「植物の」「植物から作られた」 という意味。
 

 流行り物は自分に不要と決めつけて、意味もわからず拒否するところだった。何を隠そう、小学生の頃の唯一の習い事が「生け花」だった私。植物は大好きなのだ。その季節ならではのお花を生けることが楽しかったことを思い出し、植物を使った飾りを作りたくなって、私なりの「ボタニカル」に挑戦することにした。

 蜜蝋と植物由来の素材を使って、ワックスサシェ(芳香剤)作り。道端で見つけた葉っぱも入れて。いつもの道路も、素材を探すと宝探しの気分。流行りもたまには悪くない。


(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.83(2017年2月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.8」

自分で直すことで、より大切に思えるモノに

 10年ほど前、メガネを買った時にサービスでついてきたメガネケース。最近、触るたびに表面がボロボロとはがれてくるようになった。新調するのは簡単で、お店には様々な形や色のものがあったけれど、今使っているものより素敵と思えるものは無かった。サービスでついてきたこのメガネケースは、10年使っている間に私の大切なものになっていたのだと気づいた。


 家にある端布を木工用ボンドで貼り付けて直すことを思いついた。もし失敗したら諦めて買い替えればいいのだ、と軽い気持ちで、でも慎重に、シワが寄らないように、角がかさばらないように、ふたがうまく開閉できるように、じっくり時間をかけて作業した。


 出来上がりは、布に少しボンドが染み出たり、ふたの裏の布を切り過ぎて角に元の色が見えたりしているけれど、真剣に向き合って直したメガネケースは、より愛おしくなった。以前は鞄にポイッと投げ入れていたけど、今はそうっと。


(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.82(2017年1月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.7」

【作り方】簡単♡リボンガーランドの作り方

簡単にできるリボンガーランド♪
お部屋やお庭の飾り付けに、かわいいガーランドの作り方です。

< 材 料 >

  • 布(30㎝×約37㎝) ×2枚
  • 麻ひも 約400㎝    ×1本
    ※上記の材料でリボン10個のガーランドができます。

< 道 具 >

  • 布切り用はさみ
  • 縫い糸(縫い目は隠れるのでどんな色でもOK。自宅に綿の糸があれば綿をオススメします)
  • 縫い針
  • 定規
  • チャコペン(なければ鉛筆でもOK

< 作 り 方 >

(1)黄色の布を3㎝×10本に裁断します。まずは30㎝の辺に対して、3㎝ごとにしるしをつけます。


(2)3㎝ごとに裁断します。


(3)1枚の布から3㎝のリボンが10本できます。もう1枚の布も、同じように3㎝×10本に裁断します。全部で20本できます。


   ロータリーカッター(布切りカッター)があると、きれいに裁断できます

ロータリーカッターを使用する際は定規を傷つけないように、
ステンレスのエッジがついた
カッティング定規がおすすめです

(4)中心にむかって左右から折り、中心で縫い合わせます。 後ほど麻ひもに結ぶ際に、この縫い目は見えなくなりますので、簡単に縫います。(20本のうち10本を縫います。) 縫わずにホチキスで留めるのも簡単です。

ミシンがある方は、ミシンでもどうぞ!


10本縫い合わせました

(5)麻ひもにリボンを結びつけます。(4)で縫い合わせた1つを、縫っていないリボン1本で麻ひも結びます。


(6)リボンの形を整えます。

10個リボンをつけたら完成です!


異なる柄・色の布で作ってみました。これもオシャレ♡

簡単にできるので、ぜひ作ってみて下さい♡

(SNIクラフト倶楽部)

SNIクラフト倶楽部・展示コーナーだより♪

*展示コーナー・2020年度の作品が揃いました*

2019年に、国際本部の“森の中のオフィス”内に誕生した
SNIクラフト倶楽部の展示コーナー


このコーナーは、主に“森の中のオフィス”を見学される方へ
生長の家のプロジェクト型組織(PBS)の活動、低炭素のライフスタイル実践の紹介を目的として、
SNIクラフト倶楽部メンバーの作品を展示しているものです。

こちらの記事もあわせて読む↓

2019年4月完成「SNIクラフト倶楽部・展示コーナーが完成♪」


2年目となる2020年の展示コーナーには、
全国のSNIクラフト倶楽部メンバーにも協力をいただき、
沢山のすてきな手づくりの品が集まりました。

どの作品もひとりひとりの個性が光り、
見ていて心が温かくなるものばかりです。

そんな作品たちをこれから紹介させていただきます。


*作品紹介*

クラフトに使う材料も
「自然素材」「自然由来の製品」を使うようにしています。

糸、毛糸、木材、竹材、植物染料などを使用し、
化石燃料由来のものはできるだけ使用していません。(再利用品は除く)


『竹皮の弁当箱』作者:つしま屋 
天然の竹からとった皮(2019年5月採取)でつくられた作品です。 時が経っても、傷みはなく、むしろ、しっかり乾いて丈夫になっていて、 まだかすかに竹の香りも残っています。

『Tシャツヤーンのひもポシェット』 作者:kiramekiyukie  
古着のTシャツを細く切り、一本の糸にして、編まれた作品です。

『里山の春』 作者:ひだまりの家 
ぎんなん、松葉、かぼちゃの種、桜の枝などでつくられた作品です。

『紫陽花染めのタッセル』 作者:花鳥舎
生長の家赤坂“いのちの樹林”で剪定したあじさいの葉で、
草木染めにした絹糸からつくられた作品です。

『エコクラフトテープのかご』 作者:あーちゃんのカゴ 
エコクラフトテープと必要最低限の接着剤で つくられた作品です。この作品をご覧になった方に“「自分でも作ってみたい」と思っていただけたらうれしい”との想いで出品いただきました。

『めぐる季節』 作者:andante 
天然素材の布と糸で八ヶ岳の四季を表現した作品です。
額は端材とそうめんの木箱でつくられています。

『リネン×和紙糸の食器洗いクロス』 作者:手作り雑貨ふわふわ工房 
日本製のリネンと和紙糸のワッフル生地、綿100%のミシン糸でつくられた作品です。
タグ部分は麻100%のテープに、日本製の綿100%の刺繍糸で刺繍がほどこされています。

『麻ひもタワシ』 作者:あゆさんのエコタワシ 
黄麻(ジュート)を指で編んでつくられた作品です。

『コットン毛糸タワシ』 作者:有機編紡 
オーガニックコットンの糸で編んだ食器用タワシです。

『小鳥の語らい』 作者:ミセス・ローズ 
森の中で仲むつまじく語らう小鳥たちを押し花で表現した作品です。

『フレンチリーブトップス』 作者:kasty.kasty.kasty
綿100%の生地と、レースはリネンのハギレを使用。
自分の服は可能なかぎり自給自足をしたいという思いからの作品。

『リネンの刺し子バッグ』 作者:kasty.kasty.kasty
リネンのハギレをつぎ合わせ、裏布は洋服を作った余り布を使用。
布の補強に飾りの要素を加えた“刺し子”作品です。

『八ヶ岳ブックスタンド』 作者:暁工房 
山梨県産スギ材を使用し、柿渋で塗装された作品です。
八ヶ岳をイメージしてつくられています。

『竹のランプシェード』 作者:Bang Bamboo 
地元・山梨県北杜市の竹林から採取した竹で作った作品です。
太陽光を蓄電したバッテリーでLEDライトを光らせます。

『スマホスピーカー』 作者:むすび木工 
建築端材及び山梨県産材でつくられた作品です。

*おわりに*

こうして作品が集まると、
「クラフトする」ことへのひとりひとりの想いに、
前向きなパワーを感じます。

そして、つくった人の個性や存在を感じることができて
「手づくりってすごいな~」と改めて思いました。

今この画面を通して、作品をご覧いただいたみなさまにも、
自然重視のクラフトの素晴らしさを感じていただき、
何かつくりたい! というきっかけになっていましたら、嬉しく思います。

(SNIクラフト倶楽部 松尾富美子)