ネクタイで作ったポーチと携帯ケース

自分の手で作ってみよう

厚紙にカラフルな紙を貼って、ペットボトルのキャップと使用済み切手入れに
お菓子の空き箱は可愛い小物入れに
ネクタイで作ったポーチと携帯ケース
ネクタイで作ったポーチと携帯ケース

 手作りを始める前は、何でもお店で買うことを先に考えていました。今では、自分で作ることをまず考えます。たとえば、物を入れる箱も、丁度良い大きさのものがなければ、厚紙を欲しい形や大きさに切り貼りして、好きな柄の紙を貼って作ります。職場でも、ペットボトルのキャップや使用済み切手、楊枝や砂糖等を入れる箱も手作りした物を使っています。


 また、お菓子等の空き箱も、処分する前に、ちょっと手を加えて、可愛らしい小物入れに作り替えたり、不要になったネクタイも捨てずにほどいて、ポーチや携帯ケースにリメイクしたりしています。何でも処分する前に工夫すると、資源を大切に使えますし、ゴミも減ります。


 手作りは手間がかかるものです。しかしその分、自分の手で作れば愛着が湧いて大切に使い続けられます。今の時代、何でも買えばすぐに手に入りますが、自分で作り出した物にこそ尊い価値があると思うのです。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)


      

『白鳩』誌No.92(2017年11月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.16」

花のいのちを生かす押し花

バラとクリスマスの華やかな作品
テーマは「草原の中での休日」。
散歩する女の子2人と蝶々を追いかける男の子の楽しい休日をイメージして製作

 10年ほど前から、母と一緒に押し花教室に通っています。材料は、父が実家の庭を手入れして咲かせた花などを素材に、母が押してくれた有難い物も使っています。
 ほとんどの花や葉は、1週間くらい乾燥させると押し花に使えるようになります。着色はしないで“そのままの色合い”を生かしますが、どれも美しくて個性的です。


 押し花の魅力は、「絵ハガキ」 や「しおり」等、どなたでも小さな作品づくりから楽しめることや、自然界には一つとして同じ形や色がないので、同じ種類の花を使っても雰囲気が少しずつ違って、それぞれの良さを生かした作品づくりが楽しめることです。その季節の花・葉・草・枝などを無駄なく使うことで自然を感じながら、教室の見本を参考にし、時には自由な発想でデザインを考えてつくっていると、押し花には、“花のいのちを生かしながらの作品づくり”を楽しむ良さが詰まっていることを感じます。
 これからも、自然の恵みに感謝しながら楽しく作品をつくり続けたいと思っています。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.91(2017年10月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.15」

世界にたった一つのものを作る

 子どもの頃から手芸が好きで、今までに編み物、刺繍、羊毛フエルト、ペーパークラフト、グラスリッツェン(ガラスに彫刻する工芸)等、色々な物作りに挑戦しました。
 初めて作ったのは手縫いでの巾着。1枚の布から誰でも簡単に袋が作れて、少々ゆがんでいても、「自分で作った!」という喜びでいっぱいでした。今ではミシンを使って、ポーチやケース等の布小物を、心を込めて作っています。


 私は、悩み事があったり、気分の優れない時は、作品作り用の布を眺めるようにしています。柄などを合わせていると、「今度は何を作ろうか」と、ワクワクして想像力が膨らみます。すると、いつの間にか元気になっているのです。物作りは、精神的にも、肉体的にも、とても素晴らしい事だと思います。また、「物を大切にする」気持ちにもなりました。
 手作りの魅力ーそれは、大量生産とは違い、自分を表現して、世界にたった一つだけのオリジナルな作品を、無限に作れることだと思います。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.90(2017年9月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.14」