黄色の旗を掲げ平和を祈る

こんにちは、SNIクラフト倶楽部の松尾です。
新型コロナウイルス感染拡大で、暗い雰囲気が世界を覆っています。

そんな中で、今回は「黄色の旗」について紹介したいと思います。
「黄色」と聞くと、元気や明るい、太陽や光、というイメージを持つ方も多いと思います。

実は最近、じわじわと新型コロナウイルス感染症の終息を祈って、
自宅などに「黄色い旗」を掲げる人が増えてきています。

なぜ黄色なのか?なぜ掲げるのか?
これまでの歴史や実際にあった例も交えながら、紹介していきたいと思います。


目次

1.広がる黄色い旗を掲げる動き

2.願いを込めた、黄色いハンカチやリボンの由来

3.新型コロナウイルス感染症の終息を祈って

4.世界の平和を祈る


1.広がる黄色い旗を掲げる動き

 2019年11月から、新型コロナウイルスの感染者が少しずつ増え始め、2020年5月初旬現在、世界で感染者は約320万人、死亡者は約23万人と、世界中に感染者がひろがっています。(参照:NHK発表/アメリカのジョンズ・ホプキンス大学発表を基に作成)
 また、これまでの通常の生活を送れなくなり、医療、食糧、社会インフラ、流通、交通、教育など様々な面で過酷な状況となっている方が、世界中にいます。

 そんな中、世界の平和、社会の正常化を信じて祈り、多くの人々とこの意図を共有しようと、黄色い旗を掲げる人々が出てきました。


2.願いを込めた、黄色いハンカチやリボンの由来

 映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(日本・1977年・山田洋二監督)や、映画「黄色いリボン」(She wore a yellow ribbon)(アメリカ・1949年・ジョン・フォード監督)などでは、黄色のハンカチやリボンが、大切な人をいつまでも待つという意味の象徴で、用いられています。

 では、なぜ物語の中で、幸せの象徴として黄色い旗やハンカチが登場するようになったのか、更に歴史をさかのぼってみましょう。

 イギリスでは古くから、黄色は「身を守る色」「魔よけの色」として使われています。それがアメリカへと渡り、次第に「愛する人が戦場で無事でいられますように」「戦場から無事に家に帰ることができますように」と意味が込められるようになりました。

 

 アメリカのジャーナリスト・小説家ピート・ハミルが1980年に出した短編集『ニューヨーク・スケッチブック』の中に、『Going Home』のタイトルで黄色いハンカチが登場するコラムが収録されました。(元々は1971年にニューヨーク・ポスト紙に掲載されたコラム)

 さらには1973年にアメリカのポップスグループ・ドーンがリリースした曲、”Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree”が大ヒットをし、この曲の中にも黄色いリボンが出てきます。

黄色い布やリボンを巻き付ける習慣がアメリカ中に広まったのは、1979年のイランのテヘラン米大使館人質事件において、人質となった夫の無事の生還を祈って、オークの木の幹に黄色いリボンを巻きつけている家族の姿が、アメリカのニュース番組で報道されたことが、大きなきっかけの一つであると言われています。

 その後湾岸戦争、イラク戦争でも兵士の家族が無事を祈って、玄関やベランダなど目立つところに黄色いリボンを巻くようになりました。

 また最近では、日本でも、2011年3月の東日本大震災後や、2016年4月の熊本地震後、 津波や地震によって家を失い、仮設住宅で生活していた方々が、 映画「幸福の黄色いハンカチ」をまねて、玄関先に黄色い旗を掲げていました。
社会の幸福を祈る意味のほか、毎日旗を出すことで、「今日もわたしは元気」とメッセージを周囲に伝え、孤独死を防ぐ目的もあったそうです。


3.新型コロナウイルス感染症の終息を祈って

 新型コロナウイルス感染が拡大していく中、この黄色い旗を掲げる取り組みを始めたのが、
生長の家総裁・谷口雅宣先生でした。

 黄色い旗を自宅や自転車に掲げ、
さらには自らデザインしたコロナバスターズのマークが入った旗も自宅に掲げ、
社会の正常化を信じて祈り始めたのがきっかけでした。


また、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生も、
黄色い旗を手作りし、祈りを込める様子がブログに紹介されています。

「コロナバスターズリレー」(恵味な日々・生長の家白鳩会総裁)


他には、SNIクラフト倶楽部の兄弟グループ・SNI自転車部が、
緊急事態宣言下で在宅勤務が続き、仲間同士で集まれない中、
「コロナバスターズ・リレー」という取り組みを始めました。

(緊急事態宣言に従い、都道府県の状況にあわせ、安全に最大限考慮しながら取り組んでいます)

そこでは、黄色い布を各自宅にかかげ、
新型コロナウイルス感染拡大の早期収束への願いを込めています。


そしてわたしたちSNIクラフト倶楽部メンバーでも、
それぞれの自宅の玄関先や室内などに、黄色の旗、ガーランドなどをかかげ、
世界の平和を祈る人たちが続々と増えています。


4.世界の平和を祈る

このように黄色は、身を守る、大切な人を待つなど、幸福、明るいなどの意味が込められています。
 
世界中で拡大する新型コロナウィルスによる感染症が一日でも早く終息し、安心して暮らせる日々が訪れることを祈りながら、自宅などに黄色の旗やリボンを掲げ、明るく前向きに、共に過ごして参りましょう。

(SNIクラフト倶楽部 松尾純子)



【参照】
Wikipedia「イエローリボン」
日本文化いろは辞典「父の日」
世界の民謡・動揺「ピート・ハミル(Pete Hamill)と幸福の黄色いハンカチ」
花キューピット「父の日の由来 ~黄色いものを贈るのはなぜ?~」
Wikipedia「幸せの黄色いリボン」(Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree)

布マスクを作ってみよう&使ってみよう

〈目次〉
【布マスクをすること】
【作るときに気になること】
  ①《布マスクの種類》
    長さを調節できるひもの結び方
  ②《生地の種類と特徴》
  ③《ちょっとした一工夫》
【使い方】(洗い方・干し方)
【布マスクっていいなあ】
【できることからやってみよう】


Ⅰ【布マスクをすること】

現在(2020/04/11時点)、使い捨てマスクの品薄状態が続いており、 政府からは布マスクが各世帯に配布されるとの発表もありました。

今まで、布マスクを使うことがなかった方も、使うことを視野に入れはじめているのではないでしょうか?

最近では「咳エチケット」(※)という言葉も聞きますが、 症状がなく知らずに感染している場合でも、マスクをしていることで、 周囲への感染を防ぐ効果があるとされています。

また、使い捨てマスクは24時間の生産体制で増産されていますが、世界中でマスクを必要とされているため、生産が追いついていないという現状があります。


そんな中、医療機関への配布が優先されているのは、医療従事者が感染すると、病院の外来を閉めることになり、医療を受けられない状況が生まれてしまうためです。 命を救う医療を守るために、今は医療機関への配布を優先することが第一と考えられます。


他者への感染を防ぐことが必要とされながら、使い捨てマスクが十分に供給される状況ではない今、布マスクを使うことが選択肢のひとつになるでしょう。

布マスクをすることに不便を感じたり、
面倒だと考えられるかもしれませんが、

「今、できるかぎりのことをする」
こうした小さな意識が世界全体への協力になるのではないかと思います。

(※)参考サイト:厚生労働省HPより

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Ⅱ【作るときに、気になること】

現在、SNIクラフト倶楽部のFacebookグループには、 「布マスクを作りました」と毎日たくさんの投稿があり、 布マスク作りに関する情報のやり取りも、活発に行われています。

そのやり取りを目にしているだけでも、最初はぼんやりとしていた「布マスク作り」について、 少しずつ身近に感じられるようになっている感覚が、わたし自身ありました。

今、読んでくださっているあなたにも、何かヒントになることがあれば嬉しいです。


①《布マスクの種類》
②《生地の種類と特徴》
③《ちょっとした一工夫》


の3つにまとめてご紹介します。

ぜひ、どんなマスクを作りたいか、イメージしながら参考にしてください。



①《布マスクの種類》

布マスクの種類って、こんなにもあるのですね。

今はマスクの材料である「ゴム紐」も品薄状態が続いていますので、「ゴム紐」にこだわらず、代用できる方法を考えるなど、柔軟な視点を持つことも大事になってきますね。

最近わたしも布マスクを作った際に、コットン毛糸を三つ編みにして、使用しました。


その際、紐の結び方は、固結びではなく、長さが調整可能で、かつほどけにくい「ネクタイ結び」を採用しました。

<長さを調節できる結び方>



②《生地の種類と特徴》

布マスク作り初挑戦の方は、
特に、「どんな生地を用意すればよいのか?」という疑問点からスタートする方も少なくないと思います。

マスクに使用しやすい生地がイメージできたら、購入せずとも、家にある再利用可能な布を使うこともできそうですね♪



③《ちょっとした一工夫》

何度も洗って使用するマスクですので、 できるかぎり満足のいくものに仕上げたいものだと思います。

・アイロンをかけながら行う
・最初に生地を水通しする。
・マスクを作ったあと、何回か洗ってみて、使い勝手・使用感を確認する

など、作業のコツを紹介する投稿もありました。

わたしもアイロンを使用し、2種類の生地(裏地にさらしガーゼ2枚・表地に麻の生地1枚)を使用して作りました。

ガーゼのみではやわらかすぎるため、少し丈夫な生地を合わせて作ることもおすすめです。


他にも、
・使い捨てマスクの「ワイヤー」を布マスクに再利用
・型紙は子ども用は大人用の型紙を80%縮小印刷(男性用は110%拡大)
など、参考になるアイディアの投稿もありました。

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Ⅲ【使い方】(洗い方・干し方)

布マスクを清潔に使うには「洗濯する」ことが欠かせません。

自分にとって継続できる方法を選ぶことが、継続的に使えるコツだと思います。

以下に布マスクの洗濯方法と、
後半には参考になる動画を紹介します。
これから使ってみたいと思う方は参考にしてください。


《布マスクのお手入れ方法》


①洗面器などに70℃以上 のお湯を入れ、マスクを10分ほど浸します。

②洗濯用の中性洗剤を使い押し洗いをします。
このとき、もみ洗いをすると型崩れや、生地が傷む原因となります。
(お湯が冷めていない時は水を入れてくださいね)

③何回か水を替えてすすぎます。

④タオルや手ぬぐいなどに挟んで、軽く押さえ、水気を取ります。

⑤日陰で風通しの良いところで干します。

洗濯機で洗う場合は、ネットに入れるなどしてください。


【参考】 布マスクの洗い方動画 ( 作成 : 厚生労働省・経済産業省)

※参考動画では塩素系漂白剤を使用すると説明されていますが、
自然環境に配慮する視点から、
酸素系漂白剤や、重曹・クエン酸などを使って衛生的に保つ人もいるようです。
清潔・衛生に気をつけ、環境にも配慮できると良いですね。

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Ⅳ【布マスクっていいなあ】

新型コロナウイルス感染拡大の予防として、
注目されている布マスクですが、

環境問題の観点からも見ても、優れた面があるように思います。 洗濯して何度も使えますので、ごみを減らすことができます。

産業革命以後、大量生産・大量消費が一般的となり、今では使い捨てなどによるプラスチックごみが、世界中に溢れています

そのような中で、
主にポリプロピレンやポリエステルで作られている使い捨てマスクより、 手づくりで繰り返し使えるもの をわたしは選びたいと思いました。

布マスクを自分で作ることができれば、材料も環境に負荷のかからないものを選ぶことができます。


また、化学繊維ではなく、綿などの自然素材で顔を覆うことは、自分にとってもやさしい選択になると思います。


あるSNI クラフト倶楽部メンバーの方の話では、 3歳の息子さんが使い捨てマスクは肌触りが苦手なようで、 付けてもすぐに外してしまう・・・とのこと。

しかし布マスクにしたら、「ガーゼのこれは柔らかくて気持ち良い」と、
長時間、嫌がらずつけられたそうです。

ちなみにこの方は、縫わないマスク(ガーゼを折り曲げて、ゴムをつけたもの)で
息子さんのマスクを作られたそうですが、

人混みの中や 待合室など 気になる場面で、サッと作ってあげることもできてよいとのことでした。

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Ⅴ【 できることからやってみよう】

今回の新型コロナウィルス感染症拡大をきっかけに、「布マスクを作りました」という人をたくさん拝見しました。

作られた方はどなたも楽しそうで、
いきいきとされている雰囲気が印象的でした。

「足りない」ことへ目を向けるのではなく
できることから「やってみよう」と、
生活の中で良い面に目を向けること。


また、「人の役に立てることはないだろうか?」愛を与える行為によって、
誰かと繋がるよろこびが生まれ日々の糧になっていくのだと思います。

「めんどう」と頭で遮らずに、
興味や好奇心を持って「やってみる」ことが、

本当に為になることを見極める力に繋がるのではないでしょうか。

少しでも『布マスクっていいかも』とか『作ってみようかな』と、

布マスクを楽しく生活に取り入れる方の輪
広がっていくといいなと思います

(SNIクラフト倶楽部 松尾富美子)


こちらの記事もおすすめ⇒「手づくり布マスクのススメ

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手づくり布マスクのススメ

新型コロナウイルスのニュースが騒がれ始め、
買い占めや転売が相次ぎ、
店頭から使い捨てマスクが消え始めた頃、

SNIクラフト倶楽部では、
Facebookグループで手作りマスクの投稿が目立ち始めました。
混沌とした大量消費の流れに合わせるのではなく
倫理的な生活を実践する機会ととらえて、
洗って繰り返し使える布マスクを自発的に手づくりする人が、
続々と増えてきました。


次第に生地やマスクゴム紐を入手するのが難しくなってきてからも、
自宅にあるハンカチやさらしを使ったり、
不要品から紐部分をとってリメイクしたり、
すてきなアイディアが続々と生まれてきました


布マスクの材料は?

周囲の人たちが布マスクを手作りする様子をきっかけに、
私も材料を揃えるため、迷わず手芸屋さんに行きました。
手芸屋さんには様々な布がありました。

それに対してある日、薬局で気になる話を耳にしました。
「滅菌ガーゼ」が品薄になっているというのです。

こんな記事がシェアされていました。

手作りマスクに滅菌ガーゼ「やめて」 SNSで懸念…メーカーも「必要ないと思う」

滅菌ガーゼとは、傷口の保護等のために無菌状態に保ったガーゼのことで、ウイルスを防ぐ効果はないそうです。

マスクづくり用の布は、ガーゼ生地を2重に重ねてあるダブルガーゼという生地がお勧めです。

市販されている医療用ガーゼは布目も荒いので、マスク作りには向いていません。本来の用途を確かめて、材料を選び、滅菌ガーゼなどは本当に必要な人の手に渡ってほしいですね。


布マスクと不織布マスク

ところで、布マスクを使ってみて、使い捨てマスク(不織布マスク)との違いが気になり調べてみました。

・ガーゼタイプは主に綿織物を重ね合わせたマスク。

・不織布タイプは複数の原料を組み合わせているもので、値段が安く、使い切りを前提にしたものが中心。

参考にしたのはこちらのHPです。
マスクの種類と構造編(参照:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会HP)


個人的には保湿性に優れている布マスクの方が気に入って使っています。

また、なにより洗って繰り返し使えるので、ゴミにもならないのがお気に入りです。


ちなみに布マスクのお手入れ方法は、
・基本的に手洗いがおすすめ

消毒する
(方法例:煮沸消毒、アイロンで消毒など。コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)に弱いことが分かっています。参照:厚生労働省HPより)

・干すときは天日干しがオススメ


どちらのタイプも特徴が違いますから、
目的や用途に合わせて選ぶと良いですね


また、「布マスクって効果があるの?危ない?」という話を聞いたことがあります。
これに対して、SNIクラフト倶楽部の兄弟分である、
SNI自転車部がこんなブログを書いてくれました。

布マスクは意味がないか?


マスクの主な目的は、咳やくしゃみによる飛沫の飛散を防ぐためといわれています。感染症予防には、マスクだけに頼るのではなく、こまめな手洗い、換気などウイルスが好まない環境作りを心がけましょう。

新型コロナウイルス感染症の拡大に対応する際に消費者として御注意いただきたいこと(参照:消費者庁HP)


布マスクを作ってみたくなりませんか?

縫い物はあまりしたことがない、手芸は苦手、という方も、
気軽ににつくることができます。
まずは自分で使う用のマスクを作ってみませんか。

マスク作りの参考にしたサイトはこちら

【無料型紙あり】20分で完成!立体マスクの作り方

昭和生まれのわたし、そういえば、小さい頃は白いガーゼマスクしかありませんでしたが、
今は可愛い柄や、
男性でもオシャレに付けられる柄の布がたくさんありますね。

自分で作ったマスクは愛着がわきます。

外出する機会が減っている今、ご家族と一緒に、お気に入りのマスクづくりを楽しんでみませんか。

SNIクラフト倶楽部事務局のMさん家族
みなさん手作りマスク

(SNIクラフト倶楽部 松田あゆみ)

へちまでタワシづくり♪プロジェクト

自然素材の食器タワシのシリーズ第3弾♪

今回はなんと・・・

じゃじゃん!

へちまを育てて食器洗いタワシをつくる!

ということで、
同じ生長の家の仲間でもある、SNIオーガニック菜園部と一緒に、
ただいまプロジェクト進行中です。

SNIオーガニック菜園部が種から大切に育てた、
へちまの苗を畑に植えるのが、まずは第一歩。
今回は、へちまのツルが巻き付いて育ちやすいよう、棚を作りました

この記事では、その棚をつくった様子をレポートします。

SNIオーガニック菜園部が種から大切に育てたへちまの苗

今回、棚を作るために使った主な材料は、竹、麻、木材
私たちの活動趣旨に則って農業資材も、できるだけ自然素材を選びました


プラスチック素材は長期間紫外線を浴び続けると劣化してボロボロになり、
土壌では分解されずに、土中に残るか、水に流されて川や海へたどり着いてしまいます。


海洋プラスチック問題の現状に対して 日本の農業分野では、農業水産省が廃プラスチックの削減を呼びかける等の努力をしています。
同省のレポート(2019年)によると、日本国内の農業分野から排出される廃プラスチックの量は、農業用ハウスの面積の減少や被覆資材の耐久性向上等の理由により、全体的には減少傾向にあるとはいわれています。

このような取り組みがプロはもちろん、家庭菜園にも広がっていくといいですね。


さてさて、本題に戻って、
まずは竹の枝払いをして、竹を組みます
この竹は、山梨県北杜市内の体験型農園ビヨンド自然塾の代表でもあり、「NPO法人みんなの街」の理事長の室田泰文さんより分けていただきました。


麻ひもで固定し、ずれを防止するためにネジを打ちます。


さらに、ツルがまきつきやすいように、竹と竹の間にも麻ひもを通して


立ち上げて、畝(うね)の位置まで運びます!!


へちまを植える畝(うね)と、棚を支えるための杭の位置とを調整して・・・
打ち込みます!よいしょー!


杭にしっかりくくりつけて、

棚、完成です!


そしてお待ちかね、へちまの苗を植えます。


できたー!!

この続きは、また随時レポートしていきま-す!


乞うご期待!!

(SNIクラフト倶楽部事務局)

探す・試す・考える 素材にこだわったクラフト

前の記事でもご紹介した
亜麻(リネン)×和紙糸の食器洗いクロス

この手作り食器洗いクロスができるまで、
素材・材料選びから、使い心地の検討まで、
さまざまな苦労があったと教えてくれたのは、
SNIクラフト倶楽部のメンバーでもある
ブランドネーム「手作り雑貨ふわふわ工房」さんこと、近藤弥栄子さん(山梨在住)。

今回は、近藤さんご本人にお話を聞いてみました。

試行錯誤すること約3ヶ月

-この食器洗いクロスを手作りしようと思ったきっかけはなんですか。

近藤:
「全国のSNIクラフト倶楽部の方々が作る自然素材たわしの作品をみて、
エコたわしを作りたいと思ったのが始まりです。
ただ、麻紐は食器やフライパンが傷つかないのかな?と思い、
柔らかい生地を探すことにしました。
近所に手芸用品店がないので、

忙しい仕事・育児・家事の合間をぬってインターネットで生地を探す日々が続きました。」

-これまでどんな素材を試してみたのでしょうか。

近藤:
「最初に購入したのは、国産の麻100%の生地で、食器を洗った時に汚れが目立たない緑色を選択しました。(少しお高めの生地)
届いてみると、サラサラの質感でブラウスなどが作れそうな上質なものでした。

でも、せっかく注文したので、一応クロスを作って食器を洗ってみました。目が細かい生地だったので、水を含むとかたくなり、すべらないので、とっても洗いにくいことが判明!しかも、緑色の麻の繊維が出てきて、これは諦めました。」

-なるほど。

近藤:
「その後もネットで引き続き探し、次に注文したのは、THE麻!という感じのジュード生地です。こちらは、はさみでカットすると繊維がホロホロとほどけてきて、縫う時でさえも扱いにくく、
食器洗いにしたら、かたすぎて、器やコップの隅が全く洗えないので、こちらも諦めました。
(現在は、布の4辺を三つ折りに折り込み、 ぼろぼろとほつれないように縫って、シンクや排水溝を洗うクロスとして活躍しています)」

近藤:
「それでも諦めきれず、布製の食器洗いなどを検索していると、タテ糸は亜麻(リネン)、ヨコ糸は和紙のワッフル生地を発見しました。
お試し用に生地を購入して、早速作ってみると、今までで一番いい! 
主人の感想も洗いやすい!と高評価でした。」
(ただメーカーに問い合わせた所、製造は日本国内ですが、

リネン繊維と、和紙糸にする繊維は国産では無いため、輸入しているとのことです。)

-聞くところによると、ミシン糸もこだわったらしいですね。

近藤:
「そうなんです。普段使っているミシン糸をよーく見ると、
ポリエステルと表記されていて。
糸まで気にしていなかったと気づき、
日本製のコットンのミシン糸に変え、
すべて自然素材の材料を使うことを心がけました。」

-近藤さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。


1人の行動が、まわりにも良い影響が

様々な生地や素材を試しては考えること、なんと約3ヶ月間。

この食器洗いクロス、
今では、生長の家“森の中のオフィス”内にある「SHOPこもれび」でも販売されるほか、

地元のワークショップ等で、
近藤さん自ら知人友人に作り方をにレクチャーするなど、
自然素材の食器洗いクロスの輪が、徐々に拡がっています。

また、普段インターネット上で交流する
SNIクラフト倶楽部の仲間も興味を持ち、
「自分も作ってみたい」という声も上がっています。

時間をかけ、試して作る。そして使い心地のよいものが良い

地球の未来を守りたい。
だから自然に優しい素材にこだわりたい。

そして、毎日使うものだから、使い心地がよく、
お手入れもしやすいものが良い-

地球環境の目線にも、
使う人の目線にも立った、アイディアが込められたクラフト。

そのために、時間をかけて何度も作り、試しては考え、再度作ってみる。
この繰り返しが、自然にも人にも優しいクラフトに繋がっていく-

お話を聞き、そう改めて感じるのでした。

(SNIクラフト倶楽部事務局 松尾純子)