ひと手間加える楽しさと喜び

 私がクラフトの中で一番好きなのは、空いた容器などに手を加えて、見て楽しく、使って嬉しいものに変身させることです。
 佃煮の木箱は、ペーパーナプキンを貼り、蝶番を取り付けてフタを開閉できるようにし、アクセサリー入れにしました。元は黒色だった海苔の空き缶も、端布やレースを使って明るくイメージチェンジ! ジャムの空きビンには、切り抜いたラベルを貼り、フタは布で覆って綿を入れ込み、ピンクッションとしても使えるようにしました。美容クリームの容器は、紙やすりで表面の印刷を消してからペーパーナプキンを貼り、ビーズなどの小物入れに。

使い終わった佃煮の木箱、ジャムの空きビン、美容クリームの容器が、おしゃれな雰囲気に生まれ変わった
佃煮の箱には蝶番を付けて、開閉式に

 空き箱はきれいな絵や写真のカレンダーを貼って、手作りのお菓子を差し上げる時に使っています。すると相手の方が、「箱がもったいない」と返して下さるので、また別の方へと何度も行ったり来たりして、有効活用してもらえる喜びを感じています。今では“空く前”から、「これはどんな風に変身させようかな」と考えるのが、楽しみになりました。

空き箱もカラフルに変身し、手作りお菓子の箱に

(H・N SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.111(2019年6月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.35」

※この記事は2019年に執筆したものです